【閲覧注意】意味が分かると怖い話 30%シンクロ!

意味が分かると怖い話を自分なりにアレンジしました! 飽きるか暴走するかのどちらかです。 ひぐらしの他の話なども考えて張ってみます。 オリジナルの小説ができました!よかったら見てください! http://ncode.syosetu.com/n1811cx/ モコネコ http://trackback.syosetu.com/send/novel/ncode/783132/異次元の無能力者 http://ncode.syosetu.com/n8412cw/ ケーキマジシャン 感想よろしく!

カテゴリ: ひぐらしの鳴く頃に 婿探し編

最後の言葉


最近、祖母の死に目を看取った。
もう随分年をとっていたのだが、これがまた漫画に出てくるようなひどい意地悪婆さんで、
突然勝手に家に住むと言い出し、特に父とは仲が悪く毎日言い争っていたみたいだ。
俺は早くに実家を出て東京で暮らしていたので、あまり詳しい事は知らないのだが。

これだけ執念深い性格ならさぞ長生きするだろうと父はぼやいていたが、
突然容態が悪くなり、長い期間入院することになった。
祖母が入院した病院は、実家から遠く離れた場所にある有名な病院だったのだが、
医者も手の打ち様が無く、親戚を集めて話し合った結果、
安楽死させてあげようという結論に至った。

最後の日、病室のベッドに力無く横たわる祖母の姿からは、
意地悪な事ばかりしていたかつての元気は欠片も無かった。
祖母が息を引き取る寸前、何か言おうとしたので、父が顔を近づけて、最後の言葉を聞こうとした。
声はほとんど出ていなかったが、微かに聞こえた音と口の動きから、
「秀一、遠いとこ来てくれて・・行って・・さようなら」
と言ってたのだろうと父は言っていた。(秀一は父の名前)

『行って』と言ったのは、一番嫌っていた父に、自分の死ぬとこなど見られたくなかったのだろう。
しかし、そんな一番嫌っていた父を最後に労い、ほんとは心の清らかな人だったんだと
親戚はみんな泣いていたのだ。










【解説】
微かに聞こえた音と口の動きは母音。その母音の動きは・・


秀一、遠いとこ来てくれて 行って さようなら

しゅういち とおい とこ きて くれて いって さようなら

うういい  おおい おお いえ うええ いっえ あおうああ

くるしい  のろい ころ して つれて いって やろうかな

苦しい 呪い殺して連れて 行って やろうかな

 

ここから  ひぐらしのなく頃に 婿探し編

圭一(魅音どうした、今日は浮かない顔して・・・。)

魅音(ばっちゃがもう長くないから早く後継ぎとして結婚しろってうるさいんだよ・・・。)

レナ(魅~ちゃん、まだ、17歳でしょ。)

圭一(げ、いくらなんでも早過ぎる・・・。)

詩音(でも、ひなみざわは婆の土地だから世間体なんてどうにでもなります。まあ、ばばあが焦ってる証拠ですよ!)

とある父からのメール


私の父が施設にいたころ、父が散歩にでも出てそのまま連絡が取れなくなっても困るので、
携帯電話をもたせていた。

父はボケていた。父に携帯を買い与え、アドレスを交換したころは、
「これでいつでもお前と連絡が取れるなあ」なんて言っていたが、
どんどんボケが進行する父には結局、メールはおろか電話さえも使うことができなかった。

ところがある日、私の携帯に父からメールが来た。件名はない。
本文にただ、

『いわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわ』

と打たれている。はぁ?と思った。意味がわからない。
と言ってもボケた父のことだ、意味などないのだろう。

そう思っていると、また父からメールが来た。今度も件名はない。

本文に『いらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいら』

と打たれている。何のことやら。
結局、ボケた父が訳も分からず携帯を操作しているうちに、
私にメールを送信してしまったのだろうと思って放っておいたのだが、
まさかこれが、父からの最後のメールになるとは・・・。

その日、父は施設で大暴れをし、階段から転落して亡くなったそうだ。
もしや二件目のメールの『いらいら』とは、
何かいらいらすることでもあって、私に伝えたかったのだろうか?

あの時、私がしっかりとメールを返していれば、
父も暴れたりすることはなかったのかもしれない。










【解説】
メール作成画面を起動した父は
110」と「119」を押して通報しようとしていた
つまり施設で虐待が起きていたのだ。

 

魅音(でね、お父さんからもメールが来て、もう結婚相手も決まったって。)

圭一(そんな、知らないやつといきなり結婚なのかよ!)

魅音(一応知ってる人だけど・・・。)

詩音(まさか、悟史君じゃないですよね?失踪したと思ったら、婿稽古なんてばばあのしそうなことです。)

レナ(それは無いんじゃないかな、かな。)

相手側の声


夜居酒屋でバイトしてたころ、残業してたらいつもの電車に間にあわなくて、
途中の寂れた駅までしか帰れなかったときがあった。

その日は給料日前日で全然金なくて、始発出るまで公園で寝てたんだけど、
寒さで腹壊しちゃってトイレに行ったの。

そしたら、少しして隣の個室に人が来たんだけど、何か電話しながら入って来たみたいで話が聴こえた。
外からは車の音とかするんだけど、トイレの中かなり静かだから、相手側の声も微妙に聴こえたんだ。

「ん?うん、分かってるって。あはは!あ、ごめんごめん。何?」

『・・なった・・いつか・・』

「あぁ、そーだなー。大丈夫だって。気にすんなよ。え?おう。あははっ!やだよ。
なんでだよ!ふふ。うん。そーなの?」

『たしか・・かけ・・し・・』

「そうだっけ?おう・・あー、そうかもしんね。わり!ちょっと待ってて」

で、トイレから出ようとしたとき、隣から「かさっ、しゅっしゅっ」と言う音と同時に、
はっきり相手側の声が聴き取れた。

急に怖くなり駅まで走って、駅前で震えながらシャッターが開くのを待ってた。
ただ物凄く気味が悪くて怖かった。思い出すとまだ夜が怖い。










【解説】
『おかけになったでんわばんごうは げんざい つかわれておりません』
『ばんごうをおたしかめのうえ おかけなおしください』
独り言を言っていたことになる。

何のために?

 

詩音(そうですよね、いくら悟史君がかわいくてもばばあが婿にするわけないもんね。)

圭一(となるとかなりの人物になるな・・・。まさか、入江先生!)

レナ(性格以外は、完璧だし、おばあさんもお世話になってる。

年齢も比較的近い・・・。可能性はあるかな、かな。)

魅音(どちらかというと年下かな・・・。)

圭一(まさか、ばあさん、甲子園を見て亀田君の闘志に惚れたんじゃないのか!)

とある少女の願い


とある病室に一人の少女がいた。
その少女は、生まれつき病気をもっており、不治の病という。
この不治の病のせいで少女は、ずっと病室で過ごしてきたのだ。

そんな少女に一人のお星さまが現れたのだ。そして、お星さまはこう言った。

「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」

少女は答えた。

「早く病気を治して、早く楽になって、新しい友達たくさんつくって、たくさん遊びたい!!」

「かしこまりました・・・その願い叶えてさしあげましょう・・・。」


--その日から十日がたった。

その日の翌日に何故か不治の病が治っていたのだ。
そして、病室から出れた私はたくさん友達をつくることができた。そして、今現在に至る。

でもね・・・おかしいなことがあるんだ。

「私の友達は、すでに死んだ人たちばっかりなんだ・・・」










【解説】
少女は死んだのだ。
病の苦しみから開放され、たくさんの「友達」もできた。
まあ、幸せならいいのでは?

 

魅音(まあ、闘志というよりは熱意かな・・・。亀田君じゃないけどね・・・。)

圭一(いったい誰なんだ?魅音、正直に言ってくれ。)

魅音(ははは、圭ちゃん。)

詩音(なんだ、お似合いじゃないですか!勝手に頑張ってください!)

詩音はあっさりと場所を離れるが、レナの様子は少しおかしくなっていた。

脳梗塞で入院した


32
歳のある日、俺は脳梗塞で入院したんだ。
俺の担当医の先生は毎日優しく話しかけてくれて、俺の世間話にもよくつきあってくれるんだ。
先生は腕もピカイチらしく、人もよくて、そのうえ容姿もカッコイイらしい。
まさにスーパードクターだ。そんな噂もあったので、

「すぐに手術お願いします」

って言ったよ。

無事手術終了。でも、おかしい。なにかがおかしい気がする。見えてないんだよ。目が。
それで俺は先生に言い寄ったよ。

「なんですかこれは。何がスーパードクターだ!人をバカにしやがって!慰謝料払えよ!」

って。まあ今思えば言い過ぎかもしれない。
なんせ俺の病気は、普通の医者では治せないようなものだったらしいからね。

でも、俺は泣いたよ。涙枯れるまで泣いた。
だって結婚してまだ2年の嫁さんの姿も、
これから生まれてくる子どもの顔ももう見れないんだから。

それから1週間して、またそのドクターのとこに行ったんだ。
いくらなんでも言い過ぎたと思って。

「治してもらったのにあんなことを言ってしまって、すみませんでした」

俺はすぐ謝った。
それから5秒間の間。ドクターが、泣きながらこう言ったよ。

「いや、私こそすまない・・。完全に治すことは出来なかったみたいだね・・。」

本当にドクターはやさしいなと思ったよ。
そして俺は、はにかみながら言ったんだ。

「命に比べたら、目が見えなくなったからってどうってことないですよ。」

って。
そしたら今度は、すかさずドクターが言った。

「ほら・・ほらね・・やっぱりまだ治ってないんだね・・すまない・・」って。

俺は気づいた。俺はなんて重大な勘違いをしてたんだと。
俺は思った。ドクター有難う。謝らないといけないのは僕の方です。
そして、一番優しいのは、こんな俺と結婚してくれた妻なんだと。










【解説】
最初に、『容姿もカッコイイらしい』と彼は言っている。
つまり、彼は最初から目が見えなかった。でもそれを忘れてしまっている。
彼は手術によって記憶喪失になったのだ。


圭一(ばあさんはいつ俺を見て気に入ったんだ?面識ないぞ!)

魅音(どこかで見かけた記憶があって、印象に残っているって言ってた。)

レナ(魅~ちゃんの作り話じゃないのかな、かな。卑怯だよ、御家柄を武器にするなんて!)

レナはいつの間にか豹変していた。

圭一(まあ、待て。ようは俺以外にもばあさんがひなみざわの中に素晴らしい男たちがいるということを知ればいいわけだろ!)

魅音(はあ~?)

レナ(魅~ちゃん争奪大会開催決定だね、だね!)

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